​町家×Art

庵町家ステイの町家では、漆喰の壁や床の間、襖など町家らしい美意識を感じていただける空間をご提供してまいりました。

庵町家ステイの歴史ある町家独特の空間に、現代の若手作家さんのアート作品の展示に挑戦しております。

作品を畳に座って鑑賞する、寝室で横になりながら作品を眺める。そんな暮らすように旅する体験を通じて、町家の新しい魅力をお伝えしていく活動を続けてまいります。

2021年2月23日~2月28日

2020年12月18日~20日

2019年9月3日~4日

2019年1月26日~31日

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品川美香 個展『わたしが魚だったころ』

2021年3月4日(木)から3月7日(日)まで、三坊西洞院町町家 では"ARTISTS' FAIR KYOTO 2021" のサテライトイベント"ARTISTS' FAIR KYOTO 2021:SATELLITE"として、品川美香さんによる、現在のシリーズ初の個展「わたしが魚だったころ」を開催しました。


〜ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021: SATELLITE
わたしが魚だったころ The dream of the embryo/品川美香〜

■日時
2021年3月4日(木)、3月5日(金) 13:00 - 18:00
3月6日(土)、3月7日(日) 10:00 - 18:00
■会場
「庵町家ステイ  三坊西洞院町町家」


“私とは何か、人間とは何か”をテーマに絵画を制作してきた作家の品川美香さんに、ご感想をお伺いしました。

「作品となる絵の中には、赤い髪の子どもが登場します。この子どもは、特定の誰かの肖像画ではなく、"人間を普遍的に描きたい"という私自身の気持ちから描いています。子どもが持つ、可愛さと狂気。その両義性が作品の重要な要素となっています。

子どもの瞳の奥には、顕微鏡画像などのミクロの世界と、宇宙のようなマクロの世界を描いており、背景には、生態系をキーワードに植物や虫を描き始めました。 散歩中や、実家の庭、旅先で出会った植物を描いており、 今回は昨年の自粛期間中に家の近所で出会った春の草花をメインに描きました。 

今回の個展では、以前からやってみたいと思っていたことに、沢山挑戦させていただくことが出来ました。 
下絵づくりや実際に絵を描く際には、日々お部屋のイメージを大事に制作してきました。 そのため、実際に絵を展示する際はあまり悩みませんでした。 事前にイメージしていた以上に町家に合った展示に出来たと思います。 

数寄屋風の三坊西洞院町家が会場になっていることから、掛け軸の比率に合わせた縦長の絵も作成しました。空間に合わせて制作をすることで、自分がいつもやっていることの殻をやぶることができます。 それによって、まだ見たことのない新たな世界が描けるのだと、改めて実感することが出来ました。 

今回の展覧会で気づけたことを生かし、今後さらに豊かな作品を展開していけるのではとイメージが湧き、わくわくしています。 」

撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
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撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
撮影:大河原 光 photo by Hikari Okawara
 
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ORIOBI 個展『縁‐gratitude‐』

庵町家ステイのさき玉屋町町家では、ORIOBI/白幡磨美氏による初個展『縁 -gratitude-』を開催しました。


~ORIOBI 個展「縁‐gratitude‐」~
■日時
2021年2月23日(火)~28日(日)
24日(水)~26日(金) 12:00~18:00
23日(火・祝)・27日(土)・28日(日) 10:00~18:00

■会場
「庵町家ステイ さき玉屋町町家」

〈ORIOBI/白幡磨美氏 INTERVIEW〉
 「ORIOBI」は着物帯を切らずに1本そのままの形を大切にして作った装飾品です。今回の展示では、箪笥にしまわれたままになっている帯を出し、日常の生活の中で身近に置いていただける提案ができないかと考えました。生活空間を華やかに彩り、帯の持つ歴史や持ち主の想いを側に感じられるよう、展示に反映しました。

 

最初に展示会場の候補となる町家の案をいくつかいただいた際、さき玉屋町町家の温かみのある雰囲気の中に懐かしさや温度を感じ、こちらを会場に決めました。

そして町家の静かに堂々と佇むその姿に制作意欲を刺激されました。

結果、町家の持つ歴史があり温度のある雰囲気と、帯の持つ存在感と物語が溶け合って高め合ったとても良い展示になったと思います。

 

 白い壁の展示場とは異なり、より立体的に表現できる会場で、柱から吊るした作品(「輪」)や、手すりに巻き付けた作品(「間に間に」)、鏡周りを装飾した作品(「彩の風」)などの新たな表現を取り入れました。

 

また、今回初めて来場者様参加型の大型作品に取り組みました。

さき玉屋町町家の2階広間を生かして、会期を通して会場で制作する予定の大型作品があったのですが、3日目よりご来場いただいた皆様にもご参加いただき、一緒に作り上げるという方法に変更しました。

普段帯に触る機会の少ない皆様には、長さや重さを含め帯がどういうものなのかを体感いただきました。

 

 

この参加型作品を通して、帯の触り心地を体験できてよかった、着用時の帯結びとは違う形を自由に作る楽しさや複数本使う面白さを経験できた、アーティスト気分を味わえた、など様々なご意見をいただきました。

いかに現代の生活の中で帯に触れる機会が少ないこと、服飾品としての使い方しかないと考えられていることがわかり、帯にもっと気軽に触れる機会を作ることが重要だと気付きました。

 

 日本の伝統技術が施された芸術品である帯が箪笥に眠ったままになってしまっていることは、とても残念なことです。

日頃から帯と触れ合う機会を増やしていくことが重要だと考えています。

微力ではありますが、今後はご自宅に眠る帯を使ったワークショップや身近に使えるアイテム開発などに力をいれていく所存です。

伝統文化「折り紙 」が、国内から世界中までも幅広い層に親しまれているように、「ORIOBI」をより多くの方に知っていただき、現代の生活の中で帯を身近に感じて過ごせるよう活動を広げていきたいです。

 
 
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『爪先は透明だった / 庵町家ステイ レジデンス成果展』
 

庵町家ステイの平野町町家では、1990年生まれの若手美術作家の板垣晋氏による滞在型作品展

「爪先は透明だった / 庵町家ステイ レジデンス成果展」を開催しました。

~板垣晋「爪先は透明だった / 庵町家ステイ レジデンス成果展」~
■日時
2020年10月25日(日)、28日(水)- 31日(土) ※26日(月)、27(火)は休み
12:00 -18:00 (最終日31日(土)は15:00まで)
■場所
「庵町家ステイ 平野町町家」

2020年10月1日から1ヶ月間、庵町家ステイの平野町町家に滞在された板垣氏。
「現在の京都」をモチーフとした作品制作の過程と、町家に滞在されたご感想を伺いました。

〈板垣晋氏 INTERVIEW〉
 「今回の滞在制作では、『現在の京都』をモチーフとした油彩画、ドローイング、そして滞在中の時間の流れを記録するインスタレーション作品を制作し、展示会を行いました。
 制作期間と展示会を含めて1ヶ月という期間の中で、まず制作に向けて京都の街を実際に歩くフィールドワークを行いました。街の中にお寺・神社・文化財の建物が数多くあることに気づき、コンクリートの建物に囲まれて古い町家が頑張って建っていたり、住んでいる横浜とは違った雰囲気など、街を歩きながら出会った京都らしい印象的な風景を油絵で表現しました。
 また、平野町町家ではないとできない表現についても探求し、中庭や坪庭には白紙を置くことで、自然を自分が白紙にスケッチするのではなく、自然が白紙にスケッチされていくことで場所を記録できるのではないかと考え、そんなアイデアを表現するインスタレーション作品にも挑戦しました。
昔ながらの日本家屋はどこか懐かしい雰囲気で、ホテルに滞在する感覚とは違い、町家の柱にある身長を測った跡など、この家に刻まれた痕跡からあたたかみを感じることができました。
東本願寺に面した町家だったので、朝6時には鐘の音や読経が聞こえてきたり、雨の日は雨の匂いを感じることができたり、五感を使ってさまざまな新鮮な体験をできたことが、制作の源となりました。
 長期滞在することで、天気や時間によって町家に入ってくる光が変わるなど発見できることもあり、とても有意義な滞在でした。」

 
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品川亮 個展『瞬かない星を眺めて』

京都を拠点に活躍する現代作家 品川亮氏による個展『瞬かない星を眺めて」を三坊西洞院町 町家にて2020年12月18日(金)から12月20日(日)まで開催しました。

宙からみると“ 星は瞬かない” といいます。

地球にある大気が影響して、太陽系の惑星以外の星は瞬いてみえるそうです。

僕らは地球に住んで、夜空を見上げて、当然のように瞬いている星を眺めています。

* * *

僕は江戸後期だと曾我蕭白、長澤蘆雪、伊藤若冲、酒井抱一、鈴木其一あたりの絵師が好きです。

その当時の京都では円山応挙が人気だったようで、“ それまでの日本の絵にはないような写実的な絵” として 一世風靡していたそうです。

僕は、最近まで応挙について「うまいけどなぁ」というのが正直な感想でした。

若冲や抱一はうまいし絵としても家屋を彩る調度品としても優れていると思います。

ただ、実際に薄暗い町家に身を置いて長い時間過ごしてみると「応挙って凄いかも…… 」と思うようになりました。

思うに、若冲などは美術館や博物館のような“ 陳列” に耐えうる作品、欧米の創り上げた“ 絵画” と同じように鑑賞できそうな作品で、周りの環境に左右されず鑑賞した時に絵だけで見ることができる力があるのかもしれません。

そして、それらの作品ももちろん、町家やお寺のような空間でも耐えうるものがほとんどだと思います。

でも、多くの江戸後期までの作品は、町家のような薄暗さや蠟燭のようなか細い灯り、現代で言うと家具や壁紙のような設(しつらえ)のひとつとして鑑賞(または眺められる)ことを当然として作られていたんだ、と気がつきました。

* * *

町家のような“ 作品のための展示スペース” “ 鑑賞のための場” とはとてもじゃないけどいえない場所に合わせて日本の絵画は作られ、眺められてきました。

それは、現在では一般的な作品の鑑賞の場や方法とはいえません。

ただ、一般的でなくても、スタンダードでなくても近代までの我々日本人はそのように作品を見つめてきたんだ、と思うと作品の作り方や見せ方、見方も変わる気がしています。

江戸時代に描かれた屛風を、フラットな平面に描かれた絵画のように平坦にして均一な照明を当てて展示すれば描かれている“ モノ” はわかりやすくなります。

でも描き手も、依頼者もそのようなモノを求めてはいなかったはずです。庇の長い日本家屋で、薄暗がりの中にほのかに光る箔の煌めきや上からの照明では決して見ることのできない墨の深い色合いなどは、美術館やギャラリーでは垣間見ることすらできないものだと思います。

作品を見るためだけに作られた照明、壁、清潔感といった空間ではなく、生活の中から生まれた日本絵画を、体験も含めた作品であったり、展覧会にしたいと思い、今回の展示に挑みました。

決して美術館やギャラリーのように作品だけが見やすい空間ではありません。

ただ、その当時に戻れない以上、シミュレーションを通して体験し、自分の糧にしたいと考えています。

それはグローバルスタンダードな鑑賞方法ではないかもしれませんが、地球ではなく宇宙から星を眺めるように、それは瞬かなくてもおなじ星で、それぞれの美しさがあると信じています。

 

“ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020:BLOWBALL” 『From one stroke 2』

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020:BLOWBALL開催のご報告(2020年3月6日)

2020年2月29日(土)・3月1日(日)に、ARTISTS’ FAIR KYOTO2020(BLOWBALL)が開催されました。

庵町家ステイの筋屋町町家では、福岡・京都・アジアを拠点に青色の「一筆書き(one stroke)」を描くペインター、

香月美菜氏の京都での初個展をご覧いただきました。

 

“From one stroke 2”

 

日 程:   2020年2月29日(土)・3月1日(日)

時 間:   11:00 – 18:00

会 場:   庵町家ステイ 筋屋町町家

京都市下京区富小路通仏光寺下ル筋屋町144

電話:075-352-0211

展示作家:香月美菜

入場料:無料

 

2020 年2 月29 日(土)・3 月1 日(日) 、“ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020″ のサテライトイベント “ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020:BLOWBALL” として、

香月美菜氏による個展「From one stroke 2」が筋屋町町家にて開催されました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。

香月美菜氏は、233色の青色の絵具を使い、一筆書きで美しいグラデーションの作品を制作されています。筋屋町町家2階の和室に大作が飾られた今回の個展。作品や今回の展示への思いを伺いました。

 

〈香月美菜氏 INTERVIEW〉
「高校の時に絵画の予備校で本格的に油絵を学び始めました。そのころから写実的な技法を基本に勉強していましたが、今までに培ってきた技術を一度すべて忘れて、自分の我を出さずに作品を制作しようと考え、試行錯誤を繰り返した結果、この表現にたどり着きました。
 私の作品のテーマである絵具の調合はとてもこだわっていまして、水の分量を少し変えるだけでも絵具が掠れてしまったり、盛り上がりがなくなってしまったりすることがあります。
 絵具一つでも、その道を深く追求し続ければ、私が憧れている書道や茶道などの“道”に通じるものが見いだせるのではないかと考えています。実際にお客様からそのようなお声をいただくことが最近増えてきていまして、信じて続けてきてよかったと思っています。
 今回の展示では「設え」を大事に、展示空間を作りました。例えば、客間のある一階ではお庭と作品を同時に楽しんでいただけるように、作品をあえて低く展示していました。そしてメインである大作は今日町家の主人の部屋である二階の奥の部屋に展示して、昔の京町家の設計者の意向にそって展示の配置を決め、そこに合う作品を作りました。」

展示会『Groupe exhibition “KYO”』開催

展示会『Groupe exhibition “KYO”』開催のご報告(2019年10月20日)

9月3日から4日の2日間、美濃屋町町家にて、TAKU SOMETANI GALLERYによる展示会『Groupe exhibition “KYO”』が開催されました。

参加作家は、2018年3月または2019年3月に京都の大学院を卒業した6名です。

伝統的な雰囲気が漂う町家に現代的なアート作品が展示され、多くの方々にご鑑賞いただきました。

活躍が期待される作家の方々に、今後ともどうぞご注目ください!

  

《Groupe exhibition “KYO”/参加作家》
小谷くるみhttps://www.instagram.com/kurumi_kotani/
小西景子https://www.instagram.com/konishi_keiko/ 
城愛音https://www.instagram.com/aiue_joe/ 
西村涼https://www.instagram.com/nishimura_ryo_/ 
松元悠https://www.instagram.com/matsumoto_haruka333/
山本捷平https://www.instagram.com/shohei_yamamoto_art/ 

 

企画展『呼吸する庭』の開催

京都を拠点に活躍する現代作家 品川亮氏、品川美香氏、中村萌氏による企画展「呼吸す
る庭」を、筋屋町町家にて2019年1月26日(土)から1月31日(木)まで開催しまし
た。
美術館ではなく、京都の人々が暮らしていた町家で現代作家の作品を鑑賞する――
この不思議な古くて新しい空間体験をご提供できればと思い、この作品展を企画致しま
した。
《企画展『呼吸する庭』/参加作家》
品川亮 https://www.instagram.com/ryo__shinagawa/
品川美香 https://www.instagram.com/mika_shinagawa/
中村萌 https://www.instagram.com/moe792190/