京都のまちなみを美しく形づくる「京町家」。京都のまち歩きがこれほどに楽しいのは、京町家のおかげではないでしょうか。
町家の多くは、間口が狭く奥行きが深いという特徴を持ち、その様子は「うなぎの寝床」と呼ばれています。通りに面した虫籠窓(むしこまど)、格子戸、一文字瓦葺きが京都のまちの表情を、美しく、豊かなものにしています。
京町家は京都のまちの暮らしとともに、長い時を経て今の形となりました。
職住一体のスタイルが町家の基本ですが、通りに面した側を商いの場とし、奥を家人たちの住まいの場としてきました。入口から奥までずっと土間が続き、これを「通り庭」と呼びます。人も風も通る空間です。
通り庭には「おくどさん」と呼ばれる竈(かまど)がありました。その上部は吹き抜け(火袋と言います)となっていて、明かり取りや通気のための天窓や高窓があります。おくどさんのある壁は漆喰で、防火の備えとなっています。
奥の庭には緑が植えられ、大きな町家では坪庭があることも。これらは美しいばかりでなく、家屋の奥深くまで明かりと風をしっかりと取り入れる役割を担っています。
土壁や、障子・襖の和紙などの自然素材は、湿度の高い季節に湿気を吸い込み、乾燥する季節には吐き出して、心地よい環境を保ってくれます。
また、町家は「衣替え」をいたします。夏には襖を風通しのよい簾戸(すど)に、障子を御簾(みす)に替え、その様子は見た目にも美しく涼やかです。
夏の暑い日、庭に打ち水をすると、涼しい風が通ります。
格子戸から、まちの気配が見え隠れします。
京都の暮らしとともにある、美しい京町家にぜひお越しください。
株式会社庵 住所:600-8061 京都市下京区富小路通高辻上ル筋屋町144-6
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